「タイヨウシ」知ってますか?
皆さんは、「タイヨウシ」という言葉を知っているでしょうか。新潟県の方なら、小中学校などで当たり前のように使っていたと思います。実はこの言葉は、新潟県地域で使われている言葉で、他の地域ではあまり使われていません。方言のような言葉です。
「タイヨウシ」とは何か、知らない人のために説明します。小学校などで、壁新聞などを作ることがあると思いますが、そのときに使う大きな紙のことです。一般的には「模造紙(もぞうし)」と呼びます。新潟県地域では、昔から「タイヨウシ」と呼ばれています。学校の先生がこう呼ぶので、世代を越えて受け継がれていると思います。
「タイヨウシ」という言葉を知っていても、漢字でどう書くのかまで知っている人は少ないと思います。「太陽紙」、「耐用紙」、「大用紙」などと想像できますが、「大洋紙」と書くそうです。大きな洋紙(和紙ではない)、ということですね。
大人になると「タイヨウシ」を使う機会がめっきり減るので、この言葉のことも忘れてしまいます。それでも時々、「タイヨウシ買ってきて」、「タイヨウシって何ですか」という会話が起こることがあります。
このように、地域によって言い方が異なる言葉について、ワープロソフト「一太郎」でおなじみのジャストシステム社のホームページに掲載されています。そこには「タイヨウシ」のことも書いてあります。新潟県に際立って分布していることがわかります。山形県や山口県では、「大判紙」という呼び方が多いということもわかります。