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岡たかおの「岡目八目」

カテゴリ「ことば」の14件の記事 Feed

2008年5月28日 (水曜日)

50・70・80

新潟県内で買い物をしていると、「50円」のことを「ごーじゅーえん」と言っているのをよく聞きます。主に年配の方が使っているようにも思えるのですが、「ごじゅうえん」ではなく、「ごー」とのばすのです。「5円」や「500円」の場合は、普通に「ご」と言います。なぜか「50円」のときだけ、「ごー」とのばすのは奇妙に思えます。
数を数えるとき、「70」は「ななじゅう」ではなく「しっちゅう」、「80」は「はちじゅう」ではなく「はっちゅう」と言います。「71」だったら、「しっちゅういち」と、それぞれ続けます。1から100まで数えるのを聞いていると、70から89までは、おかしくてしょうがありません。
これらは新潟の方言といえるかどうか分かりませんが、ほかの土地では聞いたことがありません。

2007年12月 8日 (土曜日)

雪おろし

「雪おろし」というと、屋根の雪下ろしのことを連想される方が多いと思いますが、新潟市内では屋根の雪下ろしが必要なほどの積雪にはなりません。新潟市内で「雪おろし」というと、初冬に鳴る雷のことをさす場合が多いです。初冬のこの時期、激しい雷が轟くと、やがて雪が降ってきます。本格的な冬の始まりを告げる自然現象なので、このような名前で呼ばれています。

2007年10月31日 (水曜日)

漢字変換

新潟県を4つの地域に分けるとき、「上越」・「中越」・「下越」・「佐渡」などと言います。この「下越」という言葉が、パソコンなどで入力して変換しようとしても候補に出てきません。新潟市の行政区で、「江南区」と「西蒲区」も候補にでてきません。新潟市の地名で、「鳥屋野」や「女池」もでてきません。辞書を登録・更新すればよいだけの話ですが、不便です。

2007年9月 2日 (日曜日)

「新大」

新潟市にある国立大学法人「新潟大学」。総合大学として、新潟県内ではあまりにも有名な大学です。この新潟大学のことを、普通は「新大」(しんだい)と呼びます。新潟大学五十嵐キャンパスの最寄駅は、JR越後線の新潟大学前駅ですが、これも大抵は「新大前駅」と呼ぶことが多いです。
「しんだい」というと、長野県では信州大学、兵庫県では神戸大学のことになりますが、新潟県では新潟大学のことを表わします。では、新潟県内で信州大学や神戸大学をなんていうかというと、普通に「信州大」とか「神戸大」と言います。他県で「新潟大」というのと同じです。

2007年4月15日 (日曜日)

五十嵐

今日は情報処理技術者試験を受けてきました。会場は新潟大学の五十嵐キャンパスでした。
この五十嵐キャンパスというのは、その名の通り、新潟市西区の五十嵐地区(住所は五十嵐2の町)にあるからそう呼ばれています。この「五十嵐」という地名は、「いからし」と読みます。新潟の人ならそう読んでくれるのですが、県外の人はたいてい「いがらし」と読んでしまいます。2004年の水害で堤防が決壊した、三条市の五十嵐川も、「いからし」川です。名字でも「五十嵐」さんという人がいますが、「いがらし」さんもいれば「いからし」さんもいます。
新潟の場合、「五十嵐」は「いからし」と読むことが多いので、とりあえず「いからし」と言っておけば間違いないでしょう。

2006年11月17日 (金曜日)

鼻濁音

鼻濁音とは、鼻にかかったように発音する濁音です。かなで表記すると普通の濁音と同じですが、発音は異なります。アナウンサーなど、専門的に発音を表記する場合は「か゜」など半濁点を用います。
日本語にはこのような鼻濁音が存在しますが、新潟のことばには、鼻濁音という概念そのものがありません。主に中越地方で語尾に「が」を付けますが、そのため「がーがー」うるさいと言われますが、鼻濁音でないことも、ことばがきつく感じられることの一因だと思います。実際の発音では、鼻濁音とそうでない濁音を使い分けているかもしれませんが、そのことが分かっていて話している人は、専門家でない限り、少数ではないでしょうか。新潟には、「鼻濁音」の存在を知らないで生きている人が多いということです。
「新潟」ということばには「が」という文字が含まれていますが、鼻濁音ではありません。

2006年11月 6日 (月曜日)

新潟弁の駄洒落

新潟県には「がっと(に)」ということばがあります。「強く」とか「きつく」という意味です。例えば、テニスのラケットを強く(きつく)張るよう注文する場合、「がっとにして」と言います。「ガットをがっとに張る」は、「ガットを強く(きつく)張る」という意味になります。駄洒落になっていますが、「がっと(に)」の意味を説明するには、いちばん分かりやすい使い方です。

それから、「ふっとつ」ということばがあります。「たくさん」とか「いっぱい」という意味です。例えば、ガソリン満タンの状態は、「ガソリンふっとつ」と言います。車に給油して、ガソリン満タンの状態ににすると、燃料計は「F」をさします。「F」は「ふっとつ」の「F」です。新潟の人はそう言います。

2006年9月28日 (木曜日)

シバジャス

「シバジャス」ということばがあります。これはジャスコ新発田店のことで、新発田のジャスコを縮めて「シバジャス」と言います。

2006年9月20日 (水曜日)

「駅南」と「駅前」

新潟市で「駅南」(えきなん)と言えば、新潟駅の南側の地域一帯のことをさします。ほかにも駅はたくさんありますが、単に「駅南」と言えば、それは新潟駅のことを言っていることになります。「駅南」という地名が存在している訳ではありません。そのため、どこまでが「駅南」なのか分かりません。「天神」・「米山」・「笹口」の名が付く町名であれば、「駅南」と言ってもよいのではないでしょうか。

反対に、新潟駅の北側を「駅北」とは言いません。「駅前」と言います。これも、単に「駅前」と言えば、それは新潟駅のことを表します。もともと駅の北側の方がメインに発展してきたので、こちらが「駅前」になりました。かつては「駅南」は「駅裏」だったのですが、いまではあまり使いません。

2006年7月 2日 (日曜日)

コクレンガシ

トウモロコシがおいしい季節となっています。
「トウモロコシ」にはいろいろな呼び名があり、「トウモロコシ」のほかにも「モロコシ」、「トウキビ」、「ナンバンキビ」などとも言います。新潟県内の各地でも様々な呼び名があります。そのひとつに、「コクレンガシ」というものがあります。長岡市の一部地域で使われているものと思いますが、インターネットで検索しても全くヒットしませんでした。方言の中でもマイナーなのかもしれません。
ところで、「コクレンガシ」とはどういう意味なのでしょうか。「コクレン」とは、「国連(国際連合)」のことでしょうか。それとも、「穀物が連なっている」ことを表しているのでしょうか。「ガシ」は「菓子」でしょうか。それとも別の意味なのでしょうか。
新潟のことばで、分からないことはたくさんあります。