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2011年2月の1件の記事

2011年2月28日 (月曜日)

新潟州(都)構想

先日、泉田新潟県知事と篠田新潟市長が、新潟県と新潟市を統合して「新潟州」とする「新潟州(都)構想」を発表しました。県と市の二重行政の無駄をなくすというものです。新潟市内に県と市の同様な施設が多いのは事実ですが、運用のやり方で無駄は排除できるのではないかとも思いました。
注目するのは、やはりネーミングです。かつての東京府と東京市を統合して東京都としたように、新潟県と新潟市を統合するというのは分かります。カッコ書きで「新潟都」とありますし、大阪都構想や中京都構想とも近いものがあります。でも、「新潟州」というのは、道州制の区割りをかなり意識しているものと考えられます。道州制の区割り案では、東北州、北陸州、北関東州、…どの案でも新潟県は州のはずれになってしまいます。新潟県が中心となるような区割り案は滅多にありません。できれば新潟県単独でひとつの州にでもなれれば、という思いが「新潟州」というネーミングをもたらしたのではないでしょうか。
新潟州構想で問題となるのが、新潟県内の新潟市以外の市町村との関係です。他の市町村については、直接は影響しないような構造になっているようですが、いまの県と市町村との関係と同じでいられるとは考えられません。統合の方法も、市を解体して県に吸収するのかよくわかりません。新潟県内の全市町村を新潟市ひとつに統合して、新潟県を廃止して新潟市を新潟州に格上げするという方法も考えられます。廃県置藩という言葉がありますが、後者はまさにそれです。
新潟州構想は、すんなり決まるとしても数年かかります。統一地方選挙の争点のひとつにという意向があるようですが、あまり議論されないのではないかと心配しています。