住民意向調査結果
新潟市の行政区の名前について、旧小須戸町の住民を対象に調査が実施されました。18歳以上が対象で、区の名前を行政区画審議会が答申した「秋葉」とするか、旧新津市の住民が主張し、市議会が請願を認めた「新津」とするか、新津と小須戸の住民が最も多く支持したかつての区名候補「緑」をくっつけた「新津緑」にするか、三者択一による投票がきのう実施されました。今日の開票結果は、「秋葉」が過半数を占めました。この結果を受けて篠田新潟市長は、審議会の答申通り「秋葉」を区名として条令案を12月の市議会にかけると述べていました。
もともと旧市町村名を使わないという大前提を決めてから区名を選ぶことにしていましたが、旧新津市の住民からどうしても「新津区」にしたいということになり、同じ区となる旧小須戸町の住民からは反対され、この地区だけ区名がまとまりませんでした。両方の地区の代表者で話し合いがもたれましたが、意見は平行線のままでした。旧新津市の住民が「新津区」を強く希望していることは、署名活動で集まった数でも明らかであるので、旧小須戸町側の意見も聞いてみようということで、小須戸地区のみで意向調査が行われました。結局、旧新津市と旧小須戸町の意見は合致しないということになりました。その地域で決まらないのだから、全地域の代表者で決めた「秋葉区」でいこう、ということなのでしょう。
このまま「秋葉区」の名前をすんなり受け入れる「新津区」派とは思えません。秋には新潟市長選挙が行われます。出馬表明をしている篠田新潟市長に対して、「新津区」を実現する対抗馬を出すことと思われます。しかし、その選挙で「新津区」派の候補が負けてしまえば、「秋葉区」が市民からコンセンサスを得たという揺るぎない事実になってしまいます。注目の新潟市長選ですが、篠田市長のほかに立候補を表明している人の話は聞きません。