川口町
新潟県北魚沼郡川口町。中越地震で震度7を観測した町として知られていますが、いま合併問題に揺れています。
平成の大合併で、中越地方には、新・長岡市、魚沼市、南魚沼市などが誕生しました。しかし、川口町は自主自立の道を選び、北魚沼郡で唯一、合併に参加しませんでした。隣接する小千谷市も、自主自立の道を選びました。ところが、中越地震の影響で、町の財政が厳しくなると、合併を考えざるをえなくなりました。普通に考えると、財政救援のために大きな市に編入してもらうということです。編入先の候補として、長岡市、小千谷市、魚沼市が考えられます。この3市で一番規模が大きいのは長岡市です。長岡市に編入することは財政面で都合がいいようにもみえますが、残念ながら川口町とは隣接していません。合併が実現すると、飛び地になってしまいます。そこで、間にある小千谷市といっしょに長岡市と合併してはどうかという考え方もありますが、それは勝手すぎるようにも思います。小千谷市はほかの市町村とは合併しないことを決めていますので、実現は難しいかもしれません。そこで、もうひとつの選択肢として、旧北魚沼郡でもある魚沼市との合併が浮上してきました。隣接ということだけを考えれば、もうひとつ、十日町市というのもあります。
合併先は決まっていませんが、数年内にどこかの市と合併することはほぼ確実だと思います。飛び地でも長岡市になるのではないかと思いますが、分割併合などという荒技も、議論で出てくるかもしれません。