新潟市・巻町合併
本日、新潟市と巻町が合併し、新しい新潟市が誕生しました。人口は806,288人。2001年の黒埼町との合併直前に50万人を突破したばかりですが、とうとう80万人を越えました。周辺市町村との合併はこれで一段落。今後は、2007年4月の政令市への移行を目指して行きます。
新潟市が目指している政令市のあり方のひとつに「田園型政令市」という事項があります。他の政令市との比較では、農業産出額が郡を抜いています。実際、郊外は田畑は多いです。食料自給率が約64%。こうした特長を活かせば、他にはないユニークな都市づくりができるはずです。
新潟市は今年3月に、周辺の12市町村と合併しました。その際に、旧岩室村が飛び地となってしまいました。本日の巻町との合併で、飛び地は解消されました。
巻町との合併が遅れたのは、巻原発の問題が最も大きかったと思います。この問題が解決しないうちは、合併の議論もできない空気がありました。その一方、巻町周辺の町村は新潟市に編入することが決まりました。そんななか、四ツ郷屋地区だけは境界変更で新潟市に編入したいという話がありました。最終的に原発計画は見直され、巻原発は建設しないことに決まりました。その後の合併への動きは早かったです。合併に関して様々な諸問題があったはずですが、原発問題の比ではなかったのでしょう。今年の3月には間に合いませんでしたが、同じ年内に合併することができました。
私が小学生の頃、社会科の授業で、巻町はもう少しで「市」になれる町だと教わりました。地理的に、新潟市のベッドタウンとして人口の増加が見込めたわけで、周辺町村と合併して「巻市」が誕生していたかもしれません。原発問題で揺れたためか、市制施行を経ずして、新潟市へ編入することになりました。