第9回にいがたマンガ大賞フェスティバル
今年もにいがたマンガ大賞フェスティバルが開催されました。2月24日(土)と25日(日)の2日間、りゅーとぴあ4階ギャラリーで、第9回にいがたマンガ大賞の受賞作品、新潟出身の漫画家による応援イラスト、「少女コミック」・「月刊Asuka」原画展などの展示と関連図書販売があり、今日の午後は5階の能楽堂で、にいがたマンガ大賞の表彰式がありました。表彰式は、受賞者とその関係者だけではなく、一般の方も入場できます。ということで、今年も一般の方々にまざってみてきました。
にいがたマンガ大賞の特徴としては、一般部門のほかに中学・高校生部門、小学生部門があり、高校生以下の若い層の優れた作品・作者の発掘に貢献していると思います。そんなわけで、能楽堂の舞台に立った入賞の受賞者のほとんどは生徒・児童で占められます。また、女性の受賞者が多く、ことしは、全員女性でした。都合で会場に行けないとか、入選・準入選の中には男性もいらっしゃいますが、今年は特に女性が圧倒的に多かったように感じました。ペンネームだけでは男性か女性か判断できないところがありますが、会場に行けば分かります。
第9回にいがたマンガ大賞に選ばれたのは、久津紐むすぶさんの「アオイトリ」。中学・高校生部門から大賞がでました。大賞を受賞した久津紐むすぶさんは、前回は「魔夜峰央賞」を受賞で、本人にとって最初の作品だったそうです。その翌年に大賞ですから驚きです。現在高校3年生ですので、次回以降は一般部門ですね。最終審査をつとめた水島新司先生は、一般部門最優秀作品賞となった「春のなまえ」にも大賞をあげたいようなことをおっしゃっていました。
その水島先生ですが、総評でこんなことをおっしゃっていました。第1回から審査員をつとめてきた先生も、そろそろ後継者も考えていると。なんでも、上越新幹線が3月から全車禁煙になることで、癒しの2時間が奪われるのがおしいらしい…。また、現在ページ制限が設けられていないことをあげ、24~5ページにおさえたほうが、より素晴らしい作品が生まれ、応募者にとってもよいということです。実際に雑誌に掲載されるプロの作品でもそのくらいしかページがもらえません。それは、このあとビデオメッセージを送ってきた魔夜先生もおっしゃっていました。16ページの作品だと、誰かが原稿を落としたら入れてもらいやすいと。
そんな魔夜先生は、今回会場に来ることができませんでした。ダブルブッキングだったと釈明し、来年は必ずくると水島先生にビデオの中で謝っていました。
また、名誉会長でもある篠田昭新潟市長も、今回は公務で出席できず、堀川武助役が代理をつとめていました。
表彰式のあとは、トークイベントがちょっとだけありました。にいがたマンガ大賞実行委員会副会長の小池利春氏の司会のもと、「少女コミック」で活躍中の陽華エミ先生と小田切渚先生が参加。お二人とも、小池氏のいる日本アニメ・マンガ専門学校の卒業生だそうです。プロを目指すには、早い時期に編集担当者に作品を持ち込み、コミュニケーションをとることが大切ということなどを話していました。
にいがたマンガ大賞は、来年度も実施すると、土田雅之実行委員会会長から話がありました。次回は第10回目となります。次回こそ、応募しようかと思いました。