自動車業界への影響
中越沖地震の影響で、自動車業界は大変なことになっているようです。柏崎市に工場があるリケンが操業を停止したため、自動車部品の供給ができなくなり、トヨタ自動車をはじめ、国内自動車メーカーのほとんどで、国内工場の一部あるいは全部で生産がストップするという事態になっています。その背景には、部品在庫を極力少なくする、部品供給元を絞るといった、戦略が裏目に出てしまったことと、リケンの製品の品質が高く、その分シェアが高いということがあります。これらは、日本のメーカーの強みだったわけですが、いざ震災に遭い、どこかが止まってしまうと、すべてが停止してしまうということが如実に現れてしまいました。地震はどこでも起こるものですから、生産流通システムの見直しも今後検討されることでしょう。リケンには、全国各地から、復旧のために応援が何百人もきているということです。