基準地震動
東京電力が、柏崎刈羽原子力発電所の基準地震動を発表しました。新しく策定された基準地震動の最大加速度は2280ガル。中越沖地震の前は450ガルでしたから、5倍近くの値となりました。現時点では、国内最大の値となりました。これは、地層表面での値であり、原子炉建屋への影響は、これより減衰して最大で830ガルということです。中越沖地震で観測された原子炉建屋の値は、最大で680ガルだったとも発表しています。これを受けて、1000ガルに耐えられるように補強工事を進めることになりました。
柏崎刈羽原発をめぐっては、周辺の断層や、原発の機器内部のひずみ、運転再開の時期など、まだまだ議論を重ねなければならない問題が山積みです。
東京電力「柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得された地震観測データの分析及び基準地震動に係る報告書の提出について」