大回り乗車
きょうのNHK「ニュースウォッチ9」を見ていると、180円で楽しめる旅行を紹介していました。元新潟放送局の荒木美和さんがレポートしていましたが、京都駅から、隣の山科駅までの切符(180円)を買い、遠回りして目的地まで向かう鉄道の旅です。レポートでは、琵琶湖を一周したりして、車窓の景色と人とのふれあいを楽しんでいました。「大回り」と呼ぶそうですが、特定の区間のみ、途中下車できない、同じ駅を二度通らないなどの制約があります。もちろん、何度も乗り換えなければいけません。
JRの運賃は、通常、実際に乗車した区間の距離によって決まりますが、いくつか特例があります。大都市など、目的地へ向かう路線がいくつもあり、どのような経路で乗車したのか特定できないような場合、実際に乗車した経路にかかわらず、最短経路でで計算するというものです。JRでは、東京近郊区間、大阪近郊区間、福岡近郊区間、そして、新潟近郊区間が、その特例の区間となります。新潟近郊区間は、信越本線の長岡~新潟、羽越本線の新津~新発田、磐越西線の新津~五泉、越後線の吉田~新潟、弥彦線の弥彦~東三条です。上越新幹線の長岡~新潟は除きます。新潟駅から、吉田、東三条、新津、新発田を経由して、隣の東新潟駅に180円で行けます。