2010年問題
「2010年問題」と言っても、様々なジャンルで存在するようです。新潟県、とりわけ中下越地方にとっての「2010年問題」は、北陸新幹線の延伸開業です。
北陸方面と首都圏を結ぶ高速鉄道路線は、現在上越新幹線を経由していますが、北陸新幹線がそれにとって替わるため、上越新幹線の利用客が減少し、便数の削減、経済への影響が懸念されるというものです。他の新幹線は延伸工事が進められていますが上越新幹線にはそれがない。そのため、様々な上越新幹線延伸計画が浮上しています。国際空港である新潟空港へ直接乗り入れようとするものや、羽越本線にミニ新幹線を走らせて上越新幹線に乗り入れできるようにしようというものがあります。仮にそれらの構想が実現できたとして、どの程度の効果があるのかは判断できません。
純粋に上越新幹線の利用者を増やす対策をした方が良い様に思います。特に、新潟~越後湯沢の県内の区間で。例えば、新幹線を利用した通勤・通学の定期代の一部を自治体が補助するとか、ビッグスワン付近まで乗り入れ線を引いて臨時駅を設置するとか。
上越新幹線の2010年問題は、新潟駅の再開発や、新潟市の新都市交通の計画とも絡んできますので、目が離せないです。この問題については、今後もたびたび触れたいと思います。