2006年新潟のテレビの話題
2006年を振り返る最終回は、新潟のテレビの話題です。ことしの新潟のテレビは、地上デジタル放送の本放送がスタートし、デジタル元年となりました。
地上デジタルテレビ放送の試験放送は昨年から始まっていました。本放送の開始は4月1日からでした。NHK新潟放送局(デジタル総合・デジタル教育)、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビの3局4チャンネルの先行開局でした。4月1日は、NHK・BSN・NSTで、開局記念番組が放送されました。3局のアナウンサーが一堂に会しました。10月1日は、後発のTeNYテレビ新潟と、UX新潟テレビ21の本放送がスタート。開局の前後は、TeNYとUXの共同キャンペーンが展開されました。また、この10月1日は、全局のワンセグの本放送がスタートしました。
開局当初は、弥彦山送信所と高田中継局のみがデジタル化され、その受信エリアに限られていました。11月1日からは県内9つの中継局でデジタル放送の中継が開始され、受信エリアはだいぶ広がりました。受信エリアは、2011年まで順次拡大されていきます。
デジタル中継局が増えると、その情報をテレビのデジタルチューナーに放送電波にのせて送るのですが、一部メーカ製のテレビが、ソフトウェアの不具合によって電源が入らなくなるなどのトラブルが発生しました。他の県では発生しなかったので、開局する中継局数の多さが要因のひとつだったのかもしれません。
こうして、本格的に地上デジタルテレビ放送「地デジ」が始まりました。ハイビジョン画質の番組も楽しめるようになりました。しかし、ローカル番組はハイビジョン制作ではないことも多いようです。データ放送も始まっていますが、番組非連動のデータ放送で最も充実しているのがNHKデジタル総合。その次にBSN。あとはニュースと天気予報くらいしかありません。
8月に、新潟テレビ21が、それまでの「NT21」の略称を「UX」に変更し、ロゴデザインやホームページのアドレスも一新しました。新潟日報のテレビ欄は「UXTV」としていましたが、8月と9月の2箇月間だけで、10月からは「UX」に直しました。
2011年のアナログテレビ放送終了に向けて、テレビはますます変わっていくことと思います。