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2007年7月17日 (火曜日)

柏崎刈羽原子力発電所

柏崎市と刈羽村にまたがる敷地にある、東京電力柏崎刈羽原子力発電所。7基の原子炉があり、総出力はおよそ820万kW。世界最大規模の発電量を誇る。そんな原発ですが、最も信用されていない原発のひとつであるかもしれません。
中越沖地震で、定期検査中以外の4基が自動停止。原発建屋の変電設備の火災、放射能を含む水の海への流出に続き、大気への放射性物質の流出、低レベル放射性廃棄物が入ったドラム缶が転倒し一部蓋があくなど、被害状況が次第に明らかとなってきました。外部に流出した放射性物質は、環境や人体に影響はない微量なものとされています。震源からわずか10kmのところに立地していただけに、直下型地震を受けてもこの程度の被害で済んで良かったといえばそれまでですが、手ばなしに喜んではいられません。問題は、想定された地震より大きな規模が実際に起こったこと、東京電力の報告が遅れたことなど、いくつかあります。
柏崎刈羽原発は、主に首都圏に向けて電力を供給しています。これから暑くなり、電力需要が高まるのに原発が停止のままでは影響が出るでしょう。しかし、余震が収まるのを待ってから、原発構内の復旧工事を行い、もう一度連絡体制の強化を図って地元の理解を得た上でないと、稼動を再開することはできないでしょう。それには、だいぶ時間がかかりそうな気もします。東京電力の報告書のデータ改ざんなどで、地元の信用が著しく低下しています。最近、ようやく信用を取り戻しつつあったのですが、今回の対応の仕方で、また低下してしまったようです。

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